スペインには「Fitoterapia(フィトテラピー)」と呼ばれる植物療法学があります。「フィト」は植物、「テラピー」は療法を意味し、ヨーロッパで古くから受け継がれてきた伝統的な自然療法のひとつです。
スペインの街では古くから植物が生活のあらゆる場面に深く関わっていました。 医療・食事・宗教・衛生など、現代よりもはるかに重要な役割を担っていたのです。
中でも最も大きいのは「薬」としての役割です。 中世ヨーロッパでは、現代のような医療が発達していなかったため、修道院や町の薬草師がハーブを使って治療を行っていました。カモミールは鎮静や消化促進、セージは殺菌や喉の治療、ラベンダーはリラックスや傷の手当て、と様々な植物が使われていました。修道院には「薬草園」があり、体系的にハーブが栽培されていました。
こうして長い歴史の中で培われてきた薬草文化の知恵が体系化され、心身の不調や病気に対する植物を用いたケアが確立されました。近年では科学的研究による裏付けも進み、心身の不調に対する補完的なケアとして活用されています。
植物療法により、私たちの体に本来備わっている自然治癒力を高め、心身の不調や病気の予防をケアすることができます。
植物が秘めるやさしくも奥深い力と、静かに息づくその世界に、そっと足を踏み入れてみませんか。